Sage2005年08月14日 11:51

Salvia officinalis

 セージ、特にコモン・セージ(Salivia officinnlis)との付き合いは長い、1973年にフランス滞在から帰り、最初に植えたハーブの中の1つである。
 コモン・セージは別名「薬用セージ」とも呼ばれるほど古くから薬として用いられて来て、成分を浸出させた浸剤、煎じた煎剤として現在でも民間薬やアロマテラピーに用いられている。「庭にセージの植えてある家には病人がいない」などとの諺がある。
 また、食用にもよく用いられ、肉料理に用いられて肉の臭みを消す作用がある。ソーセージの由来はこのセージに係っているとよく言われる。そのほかにはスープの味付け、葉のてんぷらや安物ワインに数日間付け込むとワインの味がよくなるとも言われている。
 原産地は地中海北側の沿岸地帯一帯であり、草丈が50~70cm位の小低木である。葉は灰色を帯びた緑色、長楕円形で対生、古くなると基部は木質化するが全体に白い軟毛に覆われている。
 仲間が非常に多く、花が紫色のパープル・セージ、アメジスト・セージ、香りが少し異なるパイナップル・セージやチェリー・セージなどなどがある。Salviaの仲間を入れると900種類を超えると言われ、特に地中海沿岸と北米~メキシコに多い。
 育て方:培養土は、水はけのよいこと、石灰岩混じりの土、乾燥した土と、いわゆる砂混じりの軽質土であり、環境は日当たりのよいこと、冬の寒風に当てないこと(葉が茶色く丸まってしまう)で、酷暑には比較的よく耐える。場所としては傾斜面上部で雨が当たらない東南~南~西南向きの場所が望ましい。
 写真の奥は1994年にデパートの屋上で買ってきたもの、11年生で株は古く痛んでいるが、このように永く生育しているのは珍しいのではないだろうか。往年の花時の姿はここにある。手前の2鉢は昨年の秋に播種したものである。

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