Santon (サントン)2005年12月18日 20:25

 イタリアからスペインにかけての地中海沿岸地方では、古くからクリスマスの時期になると、馬小屋で生まれたてのキリストの像を中心に、マリヤ、東方の王様などの人形を飾る習慣がある。
 その他の地方のことは知らないが南仏では、上記の人形のほかプロバンスの各種の職業、風俗人形を含め、更には南仏特有の石造りの農家の模型までもを飾る。
 マルセイユではこれらを泥人形で作っていて、12月に入ると街の中心にサントンの露店が出て、地元のみならず観光客も含めて賑わい露店を冷かすのが楽しみである。
 もっとも、最近では宗教的行事と言うよりは観光行事となっている。私もキリスト教なんぞには、何の興味も関心もないので、キリストの人形などは持ち合わせがないが、それ以外の泥人形をいくつか持っている。これらの泥人形は今ではここで年中購入することが可能である。