海外でもご利用できます!2012年08月21日 09:21

 このタイトルを見て、なんとなく違和感を感じる人と、自然に受け入れる人とがいるでしょう。
 私は前者です。なんとなれば「ご利用」は丁寧表現、それに反し「できます」は非丁寧表現です。それを混同して使用しているからです。
 この句を丁寧に表現するには「海外でもご利用いただけます」とか「海外でもご利用可能です」だろうし、通常表現ならば、単に「海外でも利用できます」でよいだろう。いずれにしろ、私にとっては気になるフレーズである。
 このフレーズが、街の有象無象によるものならば「どうせ無知が!」で気にしなかっただろうが、これが有力新聞紙の自己PR版に掲載されているのである。
 すなわち 「朝日新聞 2012年8月21日 第13版 31ページ」の朝日新聞電子版」のPRの中に堂々と掲載されているからである。
 「言葉は生きている」とは、ある俳人の発言である。ある意味で容認ぜざるをえない発言だと思うが、日本の文化をリードしなければならない全国的大新聞がこんなフレーズを掲載しているのは、お寒い限りである。