「かぼす」と「すだち」2005年09月10日 21:30

「すだち」と「かぼす」

 駅まで出かけると言ったら「マーケットに箱に入ったすだちがあるから買ってきて」と頼まれた。
 ところが、店には箱入りが置いてない、店員に聞いたら袋入りの「すだち」を教えてくれた。これは違うのではと思いつつ買い物籠に。
 そのあとふっと横を見ると箱入りの「かぼす」が置いてあるではないか!そして、その大きさ、緑色の濃さなど、毎年見かけるのに似ている。さては「かぼす」と「すだち」とを取り違えたな!「まあいいや、両方買おう」と相成った次第。
 でも、「かぼす」と「すだち」はどう違うのだろう?という疑念がわいてきた。どちらも酸っぱさは同じようなもので私には区別がつかない。ただ「かぼす」の皮にはほんのりと松脂などの樹脂の匂いがする。
 Googleで調べたが余りはっきりしない。ただ「ゆず」「すだち」「かぼす」が3種類の香酸柑橘類だそうで、

  • 「ゆず」の歴史が最も古く奈良時代に中国から伝来していたとか、これは緑色の「青ゆず」から「黄ゆず」を問わず、非常によい独特の香りが賞味されている。
  • 「すだち」は「ゆず」の偶発実生だとかで、酢として使われたので“酢橘”と呼ばれたそうである。
  • 「かぼす」は「すだち」より実が大きく皮も厚い。来歴は定かではないが、約300年前に中国より大分に渡来したとのことである。乾燥した皮をくすべて“蚊燻し”に使ったのが名前の由来だそうである。
 これで焼き松茸があると何も言うことがないのだが・・・。